モス経営の高級レストラン指向AENのさらなる上級レストランと言うAEN GRANDEがオープンした。
たいそうな名前をつけるだけに、お値段もこの時代にしては強気。ランチで3,800円より
ただし、この付近は高い店から予約が埋まっていくような状態だけに立地で助けられるかも。
さて、前置きはさておき、早速入店。まずはもてなしと言うことで、お茶の振る舞い。まぁ、味はいい方。普通の飲食店で出すレベルのお茶ではない。たしかに美味しい。
(でも、お腹が空いていると早く案内しろと思ってしまうけど)
ちなみに今日頼んだランチの内容は次のとおり。
山形県産トマトと今日人参菜のお浸し イクラ添え 柚子風味
千葉県産有機ハーブとセロリのサラダ ベーコンの香り添え
季節のオードブル(ししとう、丹波の黒豆のグリル、薩摩芋の甘露煮)
インカ芋と鹿児島県産黒豚のお吸い物
近江肉のたたきを本山葵と甘口醤油で
京野菜と京都の自然酢で作った揚げ浸し
天草産鰆の卯の花包み焼き イクラ添え
お食事(とうもろこしご飯 麦味噌汁 こだわりのお漬物 又は 小松菜うどん)
特製デザート
コーヒー又は紅茶
とランチとは思えない充実した内容を頂く。お値段もちょっとイイけどね・・・
ちなみに、食事はもちろんうどんを選んだのは言うまでもない。
まずサービスは、高級フレンチを目指している感じ。決して料亭風ではない。開店直後なのに、きちんとしている。ホテルのレストランから引き抜きしたのではないかと思えるほど。かなりの高得点。
ワインリストもきちんと作られていて、食事の値段にあったものが用意されている。ソムリエが居るかどうかはお酒を飲んでいないのでしらないが。
しかし、食事中に、水を頼むのかお茶を頼むのか微妙な雰囲気で悩む。フレンチ風スタイルなので、雰囲気的には水と言うべきかもしれない。でも、やっぱり食事にはお茶があうので、お茶を頼むことをお勧めする。
この店で用心しておくことは、ランチでも食事に1時間はゆうに掛かる事。品目が多いメニューだとなお更。さらに時間が掛かる。
ちなみに私は12:20ごろ入店して、お店を出たのは14:30ごろ。食事を済ませてどこかに行くというより、食事に来ることを目的にしていないとイライラするだろう。
内装も非常に手が込んでいる。
壁は塗り壁できちんと手が入っている。最近は料亭でも壁紙式の貼るだけの塗り壁風のものを使っているところがある。テーブルや椅子も重厚。テーブルは木目を生かしたオイル仕上げ。しっとりと手になじんでとてもいい感じのテーブル。いい意味だけどちょっと派手さがあって、それなりに緊張感を生んでいる。キビキビしたサービスのおかげかもしれないが。
ナプキンもしっかりしている。いい生地でやわらかい。フレンチレストランのきっちり固く仕上げたものもそれはそれで良いのだろうが、私はこちらが好みだ。しかも店名の刺繍まで入れてある懲りよう。
開店資金は凄いものだろう。
食事内容について、普通のAENは自然志向だけどもメニュー内容は揚げ物が多い。どうしても煮物焼物の方が欲しいけど、なかなか調理が難しいのかこういうお店では出てこない。しかし、こちらはしっかりとそのあたりも押さえている。きちんとした調理人を雇っているのだろう。焼加減もなかなかうまい。
素材についても吟味された感がきちんと伝わってくるものばかり。特に京野菜はなかなか手に入らないものも多いだけに、こういう所で出てくるとうれしい。
(店内は照明が抑え目で綺麗に撮れなかったのは勘弁)
ただ、食材を大事にして、素朴に料理を出してくるのが売りなのかもしれないが、もう少し包丁を使って、繊細な出し方もあっていいのではないかと思う。とは言え、この値段で素材も技術も追い求めるのは無謀なのかもしれないが・・・
全般的には、十分に合格点。値段がもうひとつこなれてくればいいのかもしれないが、若干の割高感はある。まぁ、妥協は出来るし、客が店を選び、店が客を選ぶのはしょうがない。
現に、私が入店する前にメニューを見て帰っていく人を見た。他の場所でイタリアンランチが1,200円とあって、高いなと声に出して言っていた人も見た。
世の中にはいろんな階層があるし、この界隈は比較的余裕のある人が多くいるのだろう。だからAEN GRANDEはここに作ったのだろう。
現に食事を進めているうちに、店内はほぼ満席になっていた。
あと、最後に記念品をもらった。ANT SHOPの白い小皿。随分いい物だ。もらい物としては珍しく実用的に使えそう。
ちなみに開店後1,000名までなので、まだまだもらえそう。
ランチは1回転も出来なさそうな時間の掛けようだし、夜はもっと無理かも。フルに入れても1日100人は無理だろう。
今月くらいは記念品がまだありそうな予感。
食事にお金を掛けてもいいと思える人には、ぜひ一度行ってみることをお勧めする。